6日目:8月4日(金)雨のち晴れ 最高気温31度
朝7時半起床。
ちょっと寝坊した。あたりは今朝方の雨のせいで濡れている。
雨のあとのキャンプ撤収作業はやっかいだ。
テントについた水滴をタオルで払いながらの撤収作業となる。
濡れたテントは水分を含んだ分重くなる。手入れを怠るとカビが生える事もある。
と、そこへ再び雨が降り出した。あわてて撤収を完了させて走り出す。
雨の中ヤケクソ気味に走っていると2時間ぐらいして雨がやみ、晴れだした。
国道10号をひたすら北へ進む。
しかしこの道は車道を走ろうにも路肩がほとんど無い。
その上、トレーラーや大型トラックの交通量がやけに多い。
多分、この辺は高速道路も無く、ほとんどの車がこの狭い国道に集中してしまうせいだろう。
今回の旅の中で自転車にとって最悪の道だった。
「このままでは事故になりかねない」
やむなく歩道を走ることにしたが、これまためちゃくちゃ狭い。
全くペースが上がらないが、ここは我慢の走行だ!
日向市を過ぎると走りやすくなる。
その先に面白い地名がある。土々呂と書いて「トトロ」と読む。

今日は自転車の被視認性を向上させるため、
朝、サイドバックに着けた黄色いレインカバーはそのままにした。

3時半過ぎ、ようやく延岡に着いた。
延岡には、いつもお世話になっているバイシクルショップ「bike room SIN」のオーナーのご実家がある。
なんでも料理屋さんを営んでるらしいので立ち寄ることに。
訪れたのが中途半端な時間だったため、残念ながら準備中であった。

ここから先、国道10号は「宗太郎越え」と呼ばれる峠道になる。
もう時間は夕方4時過ぎ。
これから峠道に突入するのは少し躊躇したが、地図を見ると日豊本線と並走している。
「鉄道が並走していると言う事は、斜度は緩めだろうし、駅があるならなんとかなる」
と判断して前進する事を決意した。
不思議なことに延岡から北は交通量が激減した!
「宗太郎越え」は宮崎県と大分県を結ぶメインルートなのだが、なぜか交通量が少ない。
予想通り峠に差し掛かっても斜度は緩い。
上りにもかかわらずアウターギアでグイグイ走れる。
夕方、気温が低くなって元気になった事もありハイペースで走ることが出来た。
気持ちの良いヒルクライム走行で、日没ちょうどに峠付近の駅「重岡」まで来た。
ここはもう、大分県である。
「重岡」はローカルな無人駅である。
駅舎は新しくとてもキレイ。
「今夜は駅寝しよう」無人駅で、すごくキレイと来れば、駅寝するには最高である。

今日は雨の中走行したが、その割に自転車はきれいである。

夜8時過ぎ、終電は終わっているのだが、駅に一台の車が来た。
家族でカブトムシを獲りに来たのだ。
駅舎の明かりにつられてカブトムシがいるかも?って思ったらしい。
しかし、そこに居たのはカブトムシではなくチャリダーであった。
男の子と、両親と、おじいちゃんの三世代。
こちらのお父さんと
「へー、自転車で旅をしているのですか。
実は私も以前オートバイでオーストラリアを旅した事がありまして」
なんて話になって、
「これまた奇遇ですね」
人との出会い、めぐり合わせってホントに不思議で面白い。
こちらのご一家も帰られて、10時ころ突如、駅の明かりが消える。
終電はとっくに終わっているのに随分と遅い消灯である。
ひとり無人の駅舎で眠りに付く。
それからしばらくして、駅に見回りの職員がやってきた。
懐中電灯を片手に入ってくるなり、「わっ」と驚いた様子だったが、
ここは秘技「たぬき寝入りの術」を決め込んだ。
職員の方は何も言わず、そっと居なくなった。
「勝手に駅寝してすいません。始発前には撤収しますので」
と、心の中でお詫びした。

※クリックすると拡大します。
本日の走行距離:105km
宿泊費: 0円
食 費:2,000円
合 計:2,000円
スタートからの走行距離: 418km
スタートからの出費合計: 23,000円
Text&Photo No.308 オグ
朝7時半起床。
ちょっと寝坊した。あたりは今朝方の雨のせいで濡れている。
雨のあとのキャンプ撤収作業はやっかいだ。
テントについた水滴をタオルで払いながらの撤収作業となる。
濡れたテントは水分を含んだ分重くなる。手入れを怠るとカビが生える事もある。
と、そこへ再び雨が降り出した。あわてて撤収を完了させて走り出す。
雨の中ヤケクソ気味に走っていると2時間ぐらいして雨がやみ、晴れだした。
国道10号をひたすら北へ進む。
しかしこの道は車道を走ろうにも路肩がほとんど無い。
その上、トレーラーや大型トラックの交通量がやけに多い。
多分、この辺は高速道路も無く、ほとんどの車がこの狭い国道に集中してしまうせいだろう。
今回の旅の中で自転車にとって最悪の道だった。
「このままでは事故になりかねない」
やむなく歩道を走ることにしたが、これまためちゃくちゃ狭い。
全くペースが上がらないが、ここは我慢の走行だ!
日向市を過ぎると走りやすくなる。
その先に面白い地名がある。土々呂と書いて「トトロ」と読む。

今日は自転車の被視認性を向上させるため、
朝、サイドバックに着けた黄色いレインカバーはそのままにした。

3時半過ぎ、ようやく延岡に着いた。
延岡には、いつもお世話になっているバイシクルショップ「bike room SIN」のオーナーのご実家がある。
なんでも料理屋さんを営んでるらしいので立ち寄ることに。
訪れたのが中途半端な時間だったため、残念ながら準備中であった。

ここから先、国道10号は「宗太郎越え」と呼ばれる峠道になる。
もう時間は夕方4時過ぎ。
これから峠道に突入するのは少し躊躇したが、地図を見ると日豊本線と並走している。
「鉄道が並走していると言う事は、斜度は緩めだろうし、駅があるならなんとかなる」
と判断して前進する事を決意した。
不思議なことに延岡から北は交通量が激減した!
「宗太郎越え」は宮崎県と大分県を結ぶメインルートなのだが、なぜか交通量が少ない。
予想通り峠に差し掛かっても斜度は緩い。
上りにもかかわらずアウターギアでグイグイ走れる。
夕方、気温が低くなって元気になった事もありハイペースで走ることが出来た。
気持ちの良いヒルクライム走行で、日没ちょうどに峠付近の駅「重岡」まで来た。
ここはもう、大分県である。
「重岡」はローカルな無人駅である。
駅舎は新しくとてもキレイ。
「今夜は駅寝しよう」無人駅で、すごくキレイと来れば、駅寝するには最高である。

今日は雨の中走行したが、その割に自転車はきれいである。

夜8時過ぎ、終電は終わっているのだが、駅に一台の車が来た。
家族でカブトムシを獲りに来たのだ。
駅舎の明かりにつられてカブトムシがいるかも?って思ったらしい。
しかし、そこに居たのはカブトムシではなくチャリダーであった。
男の子と、両親と、おじいちゃんの三世代。
こちらのお父さんと
「へー、自転車で旅をしているのですか。
実は私も以前オートバイでオーストラリアを旅した事がありまして」
なんて話になって、
「これまた奇遇ですね」
人との出会い、めぐり合わせってホントに不思議で面白い。
こちらのご一家も帰られて、10時ころ突如、駅の明かりが消える。
終電はとっくに終わっているのに随分と遅い消灯である。
ひとり無人の駅舎で眠りに付く。
それからしばらくして、駅に見回りの職員がやってきた。
懐中電灯を片手に入ってくるなり、「わっ」と驚いた様子だったが、
ここは秘技「たぬき寝入りの術」を決め込んだ。
職員の方は何も言わず、そっと居なくなった。
「勝手に駅寝してすいません。始発前には撤収しますので」
と、心の中でお詫びした。

※クリックすると拡大します。
本日の走行距離:105km
宿泊費: 0円
食 費:2,000円
合 計:2,000円
スタートからの走行距離: 418km
スタートからの出費合計: 23,000円
Text&Photo No.308 オグ