「自転車日本縦断」旅の記録 〜おわりに〜

おわりに


転車で旅をするようになったのは社会人になってからだった。
もともとキャンプが趣味で大きなテントにキャンプ道具を満載にした車で友達とキャンプ場へ行く。
そんなありふれたキャンプスタイルであった。
だが、いつしか少し物足りなさを感じるようになってきた。
そこで、「自転車でキャンプをしてみたらどうだろう」と思うようになった。
夏休みやGWを利用してキャンプツーリングをするのが趣味になった。
最長で一週間位のツーリングであったが、いつかは一ヶ月くらいぶっ通しでツーリングしたい。
出来れば日本縦断の旅をしたい。そう思うようになった。

日本縦断の旅を決意してからは毎日のように日本地図を見てルートや宿泊地などをシミュレーションした。
情報収集にはインターネットが非常に有効であった。
特に日本縦断した人のHPは非常に参考になった。

今回の日本縦断の旅、
最南端の佐多岬から最北端の宗谷岬まで自転車で走りきるという目標以外に心に誓った事がある。
それは絶対に事故やトラブルを起こさないという事であった。
一ヶ月も好きなことをさせてもらうのである。事故とトラブルは絶対に避けねばという思いは常にあった。

今回の旅は真夏であったため暑いのは当然なのだが、それは私の想像をはるかに超えたものであった。
東京に住んでいる私にとって、このコンクリートジャングルの東京こそ日本で一番暑いと思っていたのだが、
いざ旅に出てみると毎日東京をしのぐ暑さにいささかショックを受けた。

旅から帰ってきて「どんな旅だった?」と周りの人からよく聞かれる。
今回の旅を一言でいうならば、それは「人情を知る旅だった」と言えると思う。
正直、旅に出る前は日本縦断に向かって毎日一人で黙々とペダルを漕ぎ続けるストイックな旅を想像していた。
しかし、旅に出てみると行く先々で様々な人が声をかけてくる。
とくにこちらから話しかけたりしている訳でもないのにいろんな人が助けてくれるのである。
自転車の旅人をみると自然と話しかけてみたくなるのであろうか?
もっと孤独な旅を想像していたのだが、ほとんど孤独を感じることはなかった。
自転車の旅=人間味のある旅。
これこそが人力の旅の真の魅力なのかもしれない。
そう、気づかされる旅であった。

Text&Photo  No.308 オグ

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