HARD ROCKY'S CAFE -3-

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金曜日は夕方からにわか雨で大変だったなぁと思いながら、空を見上げる土曜の朝。
おだやかに晴れた空、庭の白梅が六分咲き。
すっかり春なんだなぁと朝からしみじみしていると、
新聞に載っていた詩を思い出しました。


「相逢ふて語らで過ぎぬ梅の下」(漱石)
...恋人同士梅園の梅の花の下で逢ったのに一言も話することなく別れた、と解説。
そういわれれば梅や桜を見上げていると吸い込まれるような静寂があって、
会話なんかない方がいい。
なんだか文豪と気持ちが通じたようでうれしくなりました。

そんな週末、横浜に行ってきました。

開港150周年で沸く横浜ですが、
この大都市の歴史が実質150年しかないというのは驚きです。
短い分、横浜の人たちはその歴史を大切にしているのでしょうか、
この街にはレトロな建物がたくさんあって何回でも行きたくなります。
(個人的になじみある名古屋と大違い?)
 
今回の目玉は横浜税関。
その尖塔の美しさから「クイーン」の愛称で親しまれている建物ですが、
さすが港の要、歴史もあって展示物はなかなか面白い。
 
マスコットキャラクターのカスタム君に迎えられて中に入ると(入場無料)、
麻薬や拳銃、偽ブランドの密輸との格闘っぷりが伺えます。
密輸を阻止する税関もプロですが、それを逃れて密輸する人たちもプロ。
まさに仕事人対仕事人のせめぎあいの緊張感が伝わってくるようでした。
たとえばコンテナの壁が二重になっていてその隙間に大麻がびっしり、などなど。
 
外国船の捜査では排気口までくまなく調べる映像が流れ、
捜査官「せっかく遠くから来られてるんで気持ちよく入国してもらいたいですよね」って、「そんなにのぞかれちゃ、そら無理だろー」
と思わず突っ込みたくなるところもあったりして。
 
展示物としては偽ブランド品の他にも、外地からの引き揚げ時に保管されている
旧紙幣や軍票、大学の卒業証書、果ては遺言状まであります。
 
 こういった保管物は今更引き取り手もなく、係りの人もほんと困ってるらしく
「おじいさんのものとかありませんかねぇ」と聞かれますが
「いえ...ないはずです...」てな感じ。
 
映像コーナーでは薬物の種類やそれぞれの作用、依存症に至るメカニズムなどが脳の神経細胞をとおしてリアルに解説されていました。
 
貨幣マニア、麻薬マニア、手持ちのブランド品になんとなく疑いを持っている人には
この横浜税関、必見です。

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Text&Photo by No.1225 ロッキー


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