HARD ROCKY'S CAFE −22−

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ステムエンジニアのYは大学院で心理学を学び、
ドクター課程まで進んだことから職場では「ドクター」と呼ばれている。


ステムエンジニアの仕事はトラブルが起こるとすぐに駆けつけなければならないので
自然と生活が不規則になりがちだ。
クライアントに呼ばれ、深夜であっても今まで幾度となくタクシーで駆けつけた。
連絡がきたらすぐに起きられるように、深酒はやめ着信音をマックスにして寝るようにもしていた。
いつ起こされるかわからないという気持ちから、いつのまにか熟睡できないようになったが
それにもすっかり慣れてしまった。

納期が近づくと徹夜続きになるなど犠牲にするものも多いけれど、
なんとなく職場で頼られてるという感じが好きでやってきた。
仕事をはじめて20年近く、週末もなしで常に仕事優先のモーレツ社員としてやってきたが
それほどく苦でもなかった。

ところが2ヶ月ほど前、突然メンテナンスを任されるようになり、
よくありがちなサラリーマンのように週休2日の生活になった。
今までの仕事とまるっきり違うので戸惑いもあったが、家族との時間ができるとYは内心喜んだ。
これまで考えられなかった定時上がりなんてこともざらで、特に寄るところもなくまっすぐ家に帰る。


家族4人の団欒を楽しみにいそいそ帰宅。

しかしなんだか家の中の様子がおかしいのである...。

                                                      つづく



週末のY

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土曜日、まだ家族が寝てるあいだに家を出る。

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街に出ても特にあてがあるわけじゃない。
古本屋で立ち読み。

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雑貨屋に立ち寄る。
けなげに出迎えてくれる手作り羊がYの心にしみる。

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唯一のよりどころ「いこい」に到着。
まだ早いので、コーラをぐい飲みしながら開くのを待つ。
30分以上たって、いつもどおり11時過ぎにマスターがやってきた。

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昼過ぎ、コンビニで弁当を買い「いこい」に戻る。

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夕方。
妻は駅前のジムで「骨盤矯正」のレッスン。
高2の娘は外出。
中一の息子は自室でテレビゲーム。
というタイミングを見計らって、一時帰宅。


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