HARD ROCKY'S CAFE −28−

 rky.JPGのサムネール画像







宰治生誕100周年ということで、
今年の桜桃忌はいつもより盛大だったようです。


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はもともと太宰なんて柄じゃないんですが、なんだかいいんですよね、いかにも憂鬱でアンニュイな感じが。

 太宰の写真みたいに、場末のバーのカウンターで、煙草燻らせ少し焦点の定まらない視線を遠くのほうにやりながらウィスキーを傾けたりなんかして。

 たまにから咳したりして、隣の人から話しかけられても、一言目は絶対聞こえないふりします。

 いかにも「無頼」てな感じで憧れますが、こればっかりは向き不向きがあるようです。



自体は特にどうってこともなく、しばらくして帰ろうとすると、「俺は太宰のことメチャメチャ知ってんだぜ」風な近くのおっさんが「私はねぇ。太宰の人間失格を読んで生きる勇気をもらったんですよ」なんて聞いてもいないのにしきりに話しかけてくる。

 そんなこといわれても読んでもないんでさっぱりわからんなぁと適当に受け答えしていると、ますます話してくるのでだんだん腹立ってきて「いくら太宰好きだって、年取ってデブってちゃ話んなんねぇんだよ」と内心対抗心燃やしてしまいました。

 
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ちらは太宰のはす向かいにある森鴎外の墓です。

 桜桃忌のついでに訪れた人がさくらんぼを供えていったようで、山のようになっていました。

 太宰のおこぼれに預かるなんてと苦笑しながらも、案外頭をかきながら「うまいうまい」とむさぼり食ってるのかも。


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 鴎外の遺言書は石碑になっています。

 石碑だけでなく遺書のレプリカが社務所で400円で売っているようですが、残念ながら営業時間すぎてました。

 遺書には「墓石には名前以外の文字を書くべからず」などと書かれています。

 鴎外にはいろいろな肩書きがあったと思いますが、「私は一人の人として生きて、そして一人の人として死ぬ」ということなのでしょうか。

 「男」だなと思いました。

Text&Photo No.1225 ロッキー


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