Vol.1 -CMWC 2007 in DUBLIN- 2008:02:22:12:00:00

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CMWC
サイクルメッセンジャー・ワールドチャンピオンシップ。

に一度、世界中からメッセンジャーが集まり、その技を競い合う。
というより、そこで出会い、または再会して、杯をかわす事が全てかもしれない大会。

2007年は8/3から8/7までの間、アイルランドの首都・ダブリンで開催された。

ギネスビールの街。何か心引きつけられるものを感じた。


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Vol.2 -そして僕らはダブリンを目指す- 2008:02:22:12:00:01

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回T-servから参戦したのは、
ニッシーさん・ジュリ・そして僕の3人。

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ッシーさんとは別行動で、現地ダブリンでおちあう予定。
ジュリとは成田空港で待ち合わせた。


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本からダブリンまでの直行便は出ておらず、イギリス経由かオランダ経由になるのだが、
イギリスはテロの影響でセキュリティが厳しそうだったので、オランダ経由の便を選んだ。


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っかくのオランダ経由、素通りするのはもったいない。
オランダにストップオーバー、
大会前の息抜きとヨーロッパの雰囲気に馴染むため、4日間の滞在予定である。


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して、ぼくらの旅が始まった。


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Vol.3 -出発- 2008:02:29:08:45:00

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ュリと僕は成田空港でおちあい、出国手続きへ向かった。
前日、徹夜で準備していた僕は完全に意識が朦朧としていた。

ふらふらな状態で何とか手続 きを進めたが、
KLM航空(オランダの航空会社)の規定で自転車は
ダンボール箱で梱包しなければいけないらしく、
輪行袋だけで載せようと思っていた僕ら はまんまと箱を買わされるはめに。


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20ユーロ→日本円で3千円くらい。
これは箱だけの値段で、
それを飛行機にのせる為にさらに70ユーロ→日本円で1 万3千円ほどかかる。

ショックだった。

身銭を削ったカツカツ旅行のため、金銭的な余裕がほとんど無かったのだが、
シビアな現実とユーロ高は甘くない。
のっけから痛い出費だった。


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んなこんなの内に、なんとか飛行機に乗り込んだものの、
ヨーロッパは遠く、これから約11時間のフライト。

2人とも音楽を聞いたり映画を観たり、時間を潰すのが大変だった。
唯一の楽しみは機内食。
食べる事が時間の感覚をまぎらせてくれた。

飛行機の中は冷房が効いていて、ひどく乾燥していた。
僕は前日の徹夜の影響であまり体調がよくなかったせいか
のどに違和感を感じ始め、やがてその後、激しい痛みに苦しむ事になってしまった。



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Text & Photo No.974 モンモン

Vol.4 -到着- 2008:03:07:15:00:00

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ランダのスキポール空港に到着。

長時間のフライトの後、僕の体調はどんどん悪くなる一方だった。
ひんやりした空気の中、僕らはまず自転車を組み始める。

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の中心部までどのくらいの距離かはさっぱり分からなかったが
天気がすごぶる良かったので、自転車で宿まで行こうと決めた。


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ュリの荷物は、メッセンジャーバッグがパンパン。
僕はカメラの機材を入れたバッグとメッセンジャーバッグ。
背負わなければならない重量は軽く30キロを超えていたと思う。

その荷物が体を圧迫し、自転車にまたがるのも一苦労だったが、
とりあえず宿へ走り出した。


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の前に広がり流れていく風景は東京では絶対に見られないものだった。
すべてが眩しく、空は青かった。


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らかじめ東京で買っておいた地図を頼りにペダルを回し続ける。
どのくらい走っただろう、迷いながらたどり着いた宿は、
街の中心部からはかなり郊外にあった。

「遠いなぁ、ここ...」
ブツブツ言いながら部屋に入る。

疲れがドッと出てベッドに倒れ込んでしまった...


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Text & Photo No.974 モンモン

Vol.5 -AMSTERDAM- 2008:03:14:17:00:00

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の日、僕らはオランダの首都・アムステルダムの街に繰り出した。
のどの痛みはさらに増していたのだが...

2人とも特に観光スポットには興味がなかったので、ブラブラと街を走る。
アムステルダムの街は自転車に優しい。
そう感じたのは、街中を走る自転車の多さと多彩さからだった。

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ーシックなものからカーゴバイクまで、
「日本では走れないでしょ」ってものも多かった。


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ロタクシー(自転車タクシー)もたくさん走っている。



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く目にしたのは自転車の前方にカーゴが付いていて、そこに子供を乗せるタイプのもの。
どのカーゴも2人くらい乗せて走っている。


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ちろん自転車レーンがあり、自転車専用の信号・ボタンまである。

右側通行に初めは戸惑いもあったが、徐々に慣れていく。



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に自転車が馴染んでいる。
というより、自転車があってこその街、
といった方が(ちょっと大げさだけど)良いかもしれない。



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車にも乗ってみる。
日本と同じように色んな種類の電車があるが、自転車を乗せられる(!)ものもある。


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タオタしながらチケットを買い、ホームに自転車を持ち込んで電車を待つ。
電車に乗り込むと、ちゃんと自転車用のラックがある(すごい!!)。
これには感動した。


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車で向かったのはオフィス街。
東京程では無いにしても高層ビルが建ち並ぶ。

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日なら現地のメッセンジャーも見られただろうが、
訪れたのが休日だったという事もあり、
街は閑散としてメッセンジャーどころか人自体が少ない。

僕らはそそくさと街を後にするしかなかった。

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Vol.6 -AMSTERDAM 2- 2008:03:21:17:00:00

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ムステルダムはトラム(路面電車)網が発達していて、
近代的なデザインのクールな車体をあらゆるところで見る事が出来る。



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れが自転車ともマッチして、個性的な風景を作り上げている。

もうひとつ、アムスの街に多かったのは、緑いっぱいの公園。
しかも一つ一つの公園がものすごく広い。東京でいうと代々木公園ぐらいあるだろうか。


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らはその公園を当ても無くブラブラして、池のほとりでボケーっとしたり、
行き交う人を眺めたり、アムステルダムでの贅沢な時間を満喫していた。



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かし、体調はますます悪くなるばかり。声が完全に出なくなってしまった。
とはいえ、せっかくのオランダ。街を散策に自転車をこぎだす。



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目当ては現地のバイクショップ。
いくつかの店を回ると、ユニークでキュートなデザインのバイクが並んでいる。


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かにはクラシックな高級バイクやショップオリジナルのパーツやグッズもたくさんある。
それぞれの店のオーナーはとても気さくで、取材にも快く協力してくれた。


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ッセンジャーも探してみたのだが、
噂に聞いていた程は目にする事は出来なかったのが残念だ。

オランダはこの時期、日が落ちるのが遅く、夜の9時頃になってもまだ明るい。


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ムステルダムの中心街は観光客でごった返していた。
アムステルダムも東京と同じく、眠らない街のようだ。


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京とは全く違う風景のなか、オランダでの4日間はあっと言う間に過ぎてしまった。

僕の体調は中盤あたりが苦しさのピークだったが、
オランダを去る頃になると、徐々に回復に向かっていて、
ペダルを回す足も軽くなってきている。

しかし相方のジュリにうつしてしまったようで、彼は少し苦しそうだ。
ダブリンに向かって多少の不安を感じつつ、オランダの街をあとにした。


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Vol.6.5 -オランダアルバム- 2008:03:26:14:30:00

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Vol.7 -At Dublin- 2008:03:28:17:00:00

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ブリンの空もまた眩しかったが、オランダ程空気は乾いていない。
しかし冷たさは相変わらずのようだ。

空港に着いて、僕たちは自転車を輪行したまま、
まずは宿を目指すべく街の中心に行くバスへ乗り込んだ。


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20分程バスに揺られていると、そこから見える景色もオランダとは全く違っている。
レンガ作りで重厚感のある建築物。重く落ち着いた雰囲気がその風景から感じられた。
車道には自転車レーンも無く、交通ルールは日本と同じだという事が分かる。

「むしろ好都合だな、街を走るにはそれほど気を使わなそうだ。」
ジュリにうつしてしまった風邪は悪化し始めているようで、少し苦しそうにしている。


ス停に到着して、自転車を組み立て宿を目指す。
宿まで5分くらいだったろうか、観光街らしく似たような宿があちこちに点在している。
部屋に荷物を入れ、さっそく散策の準備をする。
とにかく知りたかった。この街の雰囲気と地図での位置を。

"現地の食べ物を"というのが旅行では一般的かもしれないが、そこまで関心はなかった。
まずは満たされたい。コンビニで買ったもので腹ごしらえをする。
宿の周辺を一通り散策したら、僕らは早々と宿に戻りベットに倒れ込んだ。


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会まではまだ3日程あったので、僕らはまず風邪の治療に専念する事にした。
宿の近くのメディカルセンターのドクターに薬を処方してもらいに行く。

ところが具体的な症状を伝えるのが至難の業。
僕らは英語が全く出来ない訳ではないのだが、的確に伝えるのが難しい。
ジェスチャーを交え、喉が痛ぇんだ!的な身振りで何とか伝える。
ドクターが口をこじ開け、喉をライトで照らし、聴診器で胸の音を探る。
専門用語で何か言っているが、よくは分からない。

もらった薬をさっそく飲んでみたが、結局そんなに症状は変わらなかった気がする。。。

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Vol.8 -At Dublin 2- 2008:04:04:17:00:00

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調不良のまま2・3日。
ニッシーさんや他の日本から来たメッセンジャー仲間とも合流し、
気分はかなり盛り上がって来た。

異国で会う仲間達の目はキラキラと輝いて見える。
僕もまた、皆とこうして同じ目的で集える事が嬉しかった。

僕らは共に自転車で街へ繰り出し観光をする。

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で一番でかい教会。
その歴史をここでは語りきれないが、中の雰囲気、
1つ1つの装飾や物が全てを語っていたと思う。
教会の窓から注ぎ込む光も眩しかった。


してやはりギネスビールで有名なアイルランド。
本場の味を確かめられずにはいられない。

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ール工場は完全に観光地の1つであり、
ギネスビールの歴史や生成の行程をイチから知る事ができる。

が、構わず僕らは真っ先に最上階のバーに向かった。
まずは杯を交わしてから。それがメッセンジャーというものかもしれない。

出来たてのギネスはうまかった。泡のクリーミーさがこれ以上ない。
最上階での宴を軽く済ませた後は、そのまま下りながら本来の観光へと戻った。
が、正直なところ、よくは覚えていない。


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のまま再び街を散策する。
地図を見ながら宿を中心に頭と体に方向感覚を覚えさせる。
メッセンジャーの基本だ。

まずは街を知る。

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Vol.9 -At Dublin 3- 2008:04:11:17:00:00

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中を散歩していると、
世界戦が近づくにつれてメッセンジャーがよく目につくようになった。

ロード、ピスト、マウンテン。。。
様々な種類のバイクにまたがった世界中のメッセンジャーが確実に集まって来ている。
僕の胸は高まるばかりだった。


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界中にメッセンジャーは存在し、雨の日も雪の日も走っている。

普段業務に没頭していると気付かないのだが、同じように汗をかき、
荷物のタイムリミットを気にしながら、
必死で走っている連中が東京の僕達以外にもたくさんいる。


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2005年にNYでの世界戦に初めて乗り込み、レースでの彼らの真剣な姿を見て、
国や言葉は違っても同じフィールドで共有できる世界があるという事を知った。
年に一度集い、走り、争い、飲み、語り合う。
他の業種では考えられない。

心を打たれた。これを撮りたいと思った。そして伝えたい。
"カメラマンとして" 以上に、"メッセンジャーとして"
何よりも、また一緒に走りたかった。


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界戦を機にお互いを知る。
勝ち負けの世界ではない(もちろん勝負に全てを賭ける者もいる)。
"集う"という事がそれ以上に大事なのかもしれない。

「また来年も会おう」そして輪は広がり、それがこの仕事への糧となる。


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Vol.10 -Resistration- 2008:04:18:17:00:00

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式に大会にエントリーするために受付会場に向かう。
会場は飲み屋街の一角にある"テンプルバー"

バー周辺には無数の自転車。どれもこれも同じ物は1つもない。
メッセンジャーの個性がよく表れている。


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くぞくと集まるメッセンジャーの中には、
去年ECMC(ヨーロピアン・サイクルメッセンジャー・ワールドチャンピオンシップ)
に参加した事もあって、知ってる顔もちらほら。
お互いの再会を喜ぶ。この瞬間が何よりも嬉しい。


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ントリーをするために僕らも列に並ぶ。
後ろを振り返ると長蛇の列ができていた。

皆、ビール片手に陽気な顔で並んでいる。


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果的に言うと同じ日本人同士で固まってエントリーしたのは良くなかった。
予選のレースを同じ組で争う事になったからだ。お互いがライバルになってしまった。


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ントリーを済ませた僕らはコースのチェックへと向かう。

会場はここから自転車で約20分、街で一番大きい"セントラルパーク"だ。
とてつもなく広い公園。いったいどこからどこまでがコースなのか。。。
不安が胸をよぎる。

エントリー時にもらったコース地図と照らし合わせて走行するが、
あっと言う間に迷ってしまう。
コースは舗装された道だけではなく、草原やダートがほとんどだったからだ。


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りあえずのコースチェックを終えた僕らは宿に戻り、一風呂浴びて、
毎晩行われているパーティーへと繰り出した。


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日からいよいよ予選。
それぞれの想いを胸にメッセンジャー達は陽気に飲み、語り明かしていた。


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Vol.11 -MainRace 1- 2008:04:25:16:30:00

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インレース予選当日、僕らは軽く朝食をとり、昨日下見をした会場へと向かった。

"メッセンジャーのイベントが時間通りに始まる事はない"ということを知っていたので、
僕らはスタートよりも若干遅めの時間に着いた。

案の定、人がちらほら集まりかけていた感じで、コースのセッティングすら終わっていなかった。

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れでもこのレースを勝ちに来ている本気の選手は、既にコースの試走を始めている。
セッティングが終わったのを見計らい、僕たちも負けじと試走をする。


ール上すべての道は一方通行。二手に分かれる道は注意深く選択しないと、
チェックポイントをスルーしてしまうと後戻りはできない。

試走の時点でチェックポイントの位置と名前を叩き込む。
スタートして右折した直後の激坂と、
コースの後半に現れるグラスのポイントは、かなりの難所だった。


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うこうしているうちに参加者達が集まり、オーガナイザーが拡声器でスタートのアナウンスを始める。
わらわらと選手たちが位置に着く。
アルファベットのチームごとで各チーム20人程だったろうか。


組目のスタート。
自転車を前方にランダムに並べ、選手は後方のスタートラインより出てはならない。


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タッフがマニフェスト(オーダー表)をそれぞれのバイクのホイールにはさみ、
準備ができたらスタートの合図!


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ッセンジャーは一斉に自分の自転車を目指し走る、走る。

そしてホイールにはさまれたマニフェストを見て、
ルートを組み立てるために立ち止まるメッセンジャーもいれば、
走りながら考えるメッセンジャーもいる。


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べてのチェックポイントでピックアップしなければならないものがあり、
それぞれのポイントにデリバリーしなければならない。


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れを知っている大会経験者はひたすらピックする。
いかに効率よく、無駄なくこなすか。
これがメインレースのすべてであり、日頃の成果が問われるレースだ。


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は予選を走る彼らにカメラを向け、出番が来るまでシャッターを押し続けた。


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Vol.12 -MainRace 2- 2008:05:02:17:00:00

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うこうしているうちに出番は近づいてくる。
僕ら日本人はそれぞれがライバルになってしまったが、同時に皆の健闘を祈る仲間だ。
「ベストを尽くす」という想いは皆強く、目はギラギラと輝いていた。

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は友人にカメラを預け、スタートの位置に着いた。
コンディションは決してベストとは言えなかったが、やるだけの事はやりたかった。


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図とともに自転車の元に走る。
マニフェストを手にし、とにかくペダルをまわす。必死になるしかない。

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ァイナルに残れるのは上位4名。
このチームのメンツで残れるとは思っていなかったが、とにかく楽しむことだ。

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むしゃらにピックし、がむしゃらにデリバリーする。

下見した時は激坂やグラスは不安要素以外の何物でもなかったが、
走り出すとそんなものは関係なかった。僕はすべてを楽しんでいた。


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ニフェストのスタンプをすべて集め、ゴールへと疾走する。

ゴール後、マニフェストを出した時『good!good!』とは言われたが、
もう既に何人かゴールしていた。


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こにはジュリの姿もあり、嬉しそうにしている。

彼はぎりぎり4番目にゴールし、ファイナル進出は間違いない。
結局僕はファイナルには進めなかったが、
その悔しさよりも、ファイナルに進んだ彼らの写真を撮れる事を思うととても嬉しかった。


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体のスタートが遅れた事もあって、その日は予選だけで終わった。
明日のファイナルに備える者もいれば、パーティーに行く者もいる。

それぞれの夜が更けていく・・・

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Vol.13 -MainRace Final- 2008:05:09:17:00:00

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ァイナル当日、目を覚まして窓の外を見ると、シトシトと雨が降っていた。
冷たい雨。過酷なレースになる事は間違いない。
ファイナル開始時間を人づてで聞いてはいたが、確実に遅れるだろう。
若干遅らせて会場に行ってはみるものの、予想通り選手の姿はほとんどなかった。

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の寒い雨の中、待ちぼうけを食らうのはかなりきつかった。
テントの下で雨を凌ぐ他、何もする事がない。
30分、1時間経つにつれ、ちらほらと人が集まっては来たが、
いっこうにレースが始まる気配はない。

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たい雨をさけながら、どれほど待っただろう。
体の芯まで冷え込んで来た頃、やっと予選の結果が車のフロントガラスに張り出された。
集まってくる選手はそれを確認し一喜一憂する。
オーガナイザーがアナウンスを始める。
「やっとかよ」と思いながら時計を見ると、予定より既に二時間遅れていた。

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タートラインに再び自転車が並ぶ。
ジュリは若干緊張した面持ちだった。

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ァイナルは持久戦になる。
範囲は予選の三倍はあり 、マニフェストも3枚こなさなければならない。
そのうえ、このコンディションの悪さ。
しかし、『キングオブメッセンジャー』を決めるには、最適の舞台と言ってもいいかもしれない。
運だけで勝てる状態では到底無い。

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してファイナルの幕が上がり、各国の強者たちが走り出す。
予選の空気とは明らかに違った。皆、勝ちに来ているからだ。
彼らにとってコンディションの悪さは関係ないようだった。

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もまたカメラにビニールをかぶせコースに飛び出した。
僕にとってもコンディションの悪さは関係なかった。
撮るために来たのだから。

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にかく、みんなファイナルに残るだけあって速い。そして格好良かった。
雨はレースの途中でやみ始めたが、選手はみんな泥だらけだ。
それでも構わず走り続ける。

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ュリも後半でバテてきてはいたが、精一杯応援したかった。
「GOGOGOGO-----!!!!」
前を通り過ぎるたびに声をかけ、シャッターを押した。

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ップを争う選手たちは格段に速く、続々とゴールへと滑り込んでくる。
すべての選手が戻ってくるのに二時間以上あったと思う。

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ュリは"完敗"という顔だったが、この過酷な状況で走る姿は胸打つものがあった。
そして、ファイナルレースは幕を閉じた。

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の後、スプリントレースやスキッドが行われた。

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ベントの終盤には雨は完全にやみ、日が射し始めていた。
その日は泥にまみれたままホテルに戻ったが、
みんな疲れ果ててシャワーを浴びるなりベットに倒れ込んでしまった。

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Vol.14 -CMWC 08 Final day- 2008:05:16:17:00:00

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朝、というかほとんど昼だったが、僕らは再びレジストレーションの行われた
「テンプルバー」に向かった。

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の日のスケジュールをよく把握していなかったが、
だらだらとメッセンジャーたちが集まり、グループライドをすることになった。

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中、だだっ広い砂浜や広場に立ち寄り、残された競技を行っていく。

ネイキッド・スタンド(完全に悪ふざけ)やバックワード・サークル、そしてスタンディングも。

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の競技もフィックスでしか参加できないものだが、充分楽しめたと思う。





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の後、ドームに向かい、バンクでのレースが始まった。
日本でいう競輪そのもの。

こういうシュチュエーションは普段はなかなか経験できない。

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かし気まぐれな天気で、途中土砂降りになったり、ピタッとやんだと思うと、
太陽が雲の間から顔を出したり。

そんな中でも、選手達はバンクを楽しそうに疾走していた。





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ンクでのレースの後はメキシコ・ツインという変わった競技。
二人一組で参加し、お互いの片足をタイヤチューブでつながれ二人三脚で走る。

そして、がんじがらめにされたミニバイク(これもペアでつなぎ合わされている)を取り合い、
それに乗ってぐるっと一周。先にゴールしたペアが勝利だ。

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れがはちゃめちゃに盛り上がった。
大の大人が闘争心むき出しでバイクを奪い合い、もみくちゃになりながらもがむしゃらに走っていた。

ニッシーさんも子供のようにはしゃいで、この競技を楽しんでいた。

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んな内に大会最終日の日が暮れて行く・・・

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ンプルバーに戻ると、表彰式が行われていた。

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れぞれの競技の入賞者には、
CMWCオリジナルメッセンジャーバッグやフレームなどたくさんの商品が贈られた。

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しかった大会も幕を閉じようとしている。

友人が出来た人達はお互いのジャージやキャップをトレードして、
次の大会での再会を誓いあっている。

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粋に楽しみにきた者、勝負にきた者、友達を作りにきた者・・
それぞれのモチベーションは違うが、大会に来ればひとつになれる。

そこには経験したものにしか得られない、一生色あせないであろうものが確かにあった。

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界中にこれだけたくさんのメッセンジャーがいる。
それぞれの都市で、規模は違えど自転車で、「からだでとどける」スタイルに変わりはない。

そこには、実は「メッセンジャー」という言葉では語りきれない広がりがあるのかもしれない。
人生の一時期を「メッセンジャー」として過ごしている僕は、
一人の人間としてその世界を垣間見た気がしていた。

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Vol.15 -旅のおわり- 2008:05:23:17:00:00

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日、僕らは思い出多いダブリンの街を後にして空港に向かった。

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港では僕らと同じように国に帰るメッセンジャー達とも出会い、
ここでもお互いの国のメッセンジャー事情などを話したりする。

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は彼らとジャージをトレードした。思い出がまたひとつ増える。
彼らとの名残を惜しみながら、行きと同じようにオランダ経由・日本行きの飛行機へと乗り込んだ・・・

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が、旅はこれでは終わらない。
長旅の末、成田空港に降り立った僕らは、旅を共にした自転車を受け取りに向かった。

・・・しかし・・・無い・・

僕らと共に日本に着くはずの愛車は行方不明になってしまった。
あわててスタッフに確認を取る。

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うやら、オランダでの乗り継ぎの時に何かのミスがあったらしく、
日本行きの飛行機に載っていないらしいのだ。

仕方ないので、とりあえず日本へ到着次第、自宅へ送ってもらう事になった。
結果的には大きな荷物が減る事になり、家までの道のりは楽にはなったのだが、
一緒に旅した相棒が手元に無いのは寂しいものだった。

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うして、僕とジュリの約2週間の物語は幕を閉じる事になる。
2008年はカナダの首都・トロントでの開催が決まっている。

そこにもまた、行ったものにしか得られない何かがはずだ。


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