CMWC 2003 レポート vol.4

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CMWC最終日、やや曇り気味の天気、僕の気分と同じようにパッとしない。
なぜ気分が優れないかといえば、前日のメインレースの予選でいろいろあってファイナルに出ることになったからだ。その不安と緊張でなんだか落ち着かないのだ。
昨日でレースの終わった3人はリラックスモードで今日はジャージやステッカーなどのトレードだと(特にゴンが)意気込んでいる。

今回、初めての3時間という持久戦で不安でいっぱいの中いつレースが始まるのかと待っていたが、相変わらずルーズな感じでなかなかレースが始まらず、カーゴレースが始まったのがお昼を過ぎてからだ。
このカーゴレースというのは自転車の後ろに荷台をつけて新聞の束やブロックを運ぶレースだ。みんな信じられないぐらいの量の荷物を積んで坂を登ったり下ったりガシガシ踏んでいて外国人のパワーに圧倒された。

3時間の持久戦

カーゴレースが終わってファイナルは2時間遅れでやっとスタート位置につけた。
ファイナルレースはみんなで一斉にスタートなので予選でタイムのよかった人から前に自転車を置いていくのだが僕は予想どうり後ろから数えた方が早いくらいの位置だ。
日本人で決勝の舞台に立てたのは、京都(風)の半田さんと鹿児島の辻さんとぼくだ。
ベテランの二人がいろいろ教えてくれすごく助かったし心強かった。
だがスタート直前に問題が発生した。
ルールの説明をしているみたいだが英語が解らない僕にはさっぱりなのだ。まあ、どうにかなるかとあきらめていると日本で英語教師をしてるクレア(彼女もレースに出ている)が僕の所まで来てくれて日本語で説明をしてくれてとても助かったし嬉しかった。
そして、スタートの合図とともに120人の人間が走り出した。まわりの人の熱気や勢いと観客の声援で興奮して我を忘れそうになるが、このレースはゲーム性 が高く速さだけでなく荷物をピックして効率よくデリバリーをしていかなければならないのでどれだけ冷静に自分のペースでやれるかがカギであるが、周りの観 客の声援があるとついついがんばって走ってしまう。

沿道の歓声

でも、この沿道の歓声はいいもので、何を言ってるかは解らないが励まされる。歓声だけでなく水やジュースやビールを くれてうれしかった(ビールをもらった時はちょと困ったが・・・)。あと一番うれしかったのが外国人の方から「ミニラ」と声援があった時は名刺をくばって いて本当によかったと思った。
こんな感じで1時間、2時間と走っているとコツが解ってくるのと時間がないという焦りでテンションが上がってきて激しい走りになっていった。でも、自分では攻めた走りをしているつもりだが外国人の走りを見ていると自分の走りがかわいく見えてくる。
全般的にピストに乗っている人が多いのだが、上りもガシガシ踏んでいくし下りはブレーキもないのに突っ込んでいってリアタイヤをロックさせながら下ってい くのだ。レースだからなのか、仕事もこんな感じでやっているからなのか解らないが、キレた走りで見ている方がビビッてしまう。


感動の瞬間

レースは3時間を1秒でも過ぎると失格になってしまうので、10分前にゴール前を通った時もう一周しようかどうか迷ったが、ここでやらないと男じゃないと思いまた走り出した。 が、坂を登っているときに足がつりそうになりやばいと思ったが何とか登りきれた。
あとは下りと平坦なコースなので軽いギアでこいで行き5分前にはゴールできた。
ゴールしたときは、走っていたときのテンションと走り終わった安堵と達成感が混ざり合って変な感じだったがすごく幸せだった。ゴールしたときに、ニッシー が向けたビデオカメラにわけのわからないことを言っていて、後から見た時は、これは自分じゃないと思ったくらい変なテンションな自分がいて恥ずかしくなっ た。
僕がゴールした後も続々とみんなゴールしてくる中、残り時間10秒になりカウントダウンのコールが始まった。「・・・3・2・1・0」、ゼロと同時にゴールにテープが張られ、その後きた人は失格である。
テープを張られるギリギリにゴールした人とできなかった人との明暗がはっきり出るこの瞬間は、大会で一番感動した時でもあった。


寄り道を...

このあと僕とニッシーはグランドキャニオンへ、ゴンとシダ君はニューヨークへ行きそれぞれの休暇を楽しんできた。
ゴンとシダ君はメッセンジャーのメッカ、N.Y.に行き新しい刺激を受けて帰ってくるかと思ったが、N.Y.は自転車に対する風当たりが強く、あまり儲か らないのでかっこいいメッセンジャーがいなっかたと残念がっていた。だがN.Y.の町はサイコーだったらしく又、行きたいといっている。
僕とニッシーは飛行機でラスベガス行き、そこからレンタカーを借りてグランドキャニオンやモニュメントバレーなどの国立公園をまわり、N.Y.組とはちがうアメリカの広大な大地と大自然に打ちのめされてしまった。
ラスベガスから2000マイル。フェニックスまでの間、驚きと感動の連続だった。
日本に帰ってきたのは9月22日(火)、それぞれ違う便で帰ってきたのだが到着時間が近かったので4人が成田空港で無事会えたときは安心した。
ここで別々に帰るということになりニッシーはバスで、僕とシダ君とゴンは電車で帰ることとなり、重いお荷物と自転車をかかえてヘトヘトなりながらそれぞれに家に帰っていった。

来年へ

今回初めてCMWCに参加してまず感じた事、それは500人近くのメッセンジャーが世界中から集まってひとつの大会に参加してともに楽しんでいるなんて、普通の仕事では考えられないことだと思った。
英語がほとんどしゃべれないのでコミュニケーションはまともに取れないが、片言の英語でしゃべったり、通じなくてもなんだか連帯感があるような気がして最高に楽しかった。
初めての海外旅行でこんなすばらしい体験ができて僕は幸せ者だ。今回、僕は運良くファイナルに出られて他の3人よりいい経験をさせてもらえてよかった。
ティーサーブにも他の会社にも僕より速い人がまだまだたくさんいるので来年はぜひ行ってもらって、さらに日本人のすごさをアピールしてもらいたいものだ。
来年はカナダであるので、また行けたらいいなと思っているのでがんばって仕事してお金ためるぞー。
というわけでCMWC XI シアトルのレポートを終わります。来年は誰が書くのだろうか・・・。

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