Vol.8 メインレースファイナル1

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ツリポツリと降り出した雨も、ファイナルレースが近づくにつれ徐々に強くなりはじめた。
予選の時のようにスタートの準備が遅れる事もなく、 スタッフの呼びかけで
みんなスタートラインよりも手前に自転車を並べ始める。
選手たちの顔色は様々で、それぞれの想いが顔に出ていたように思えた。

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ュリやタオ、ダ ニエルもスタートラインにつく。
去年のダブリンでは惜しくも4位だったcyclexのシノもまた、入念に自転車の位置をチェックし真剣な眼差しだ。


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ずは女子のグ ループがスタート。僕を含めた多くのカメラマンがコースの脇でカメラを構えポジションを取り争った。
予選とは違う一斉スタート。これがやっぱり世界戦 の迫力あるワンシーンだと思う。


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していよいよ男子グループにもスタートの合図が出された。
勢い良く走り出す。その目線の先は自分の自転車だ。
ファインダーの向こうは、ある 意味、戦場だった。


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べられた自転車にはロックがかかっているので、手際よく外さなければならない。
そして目の前をものすごいスピードで駆け抜けていく。
ファイン ダーをのぞきながら、撮影は至近距離でかなり難しい。
僕はレンズを選手に向け、ノーファインダーでシャッターを押す。
自分の感覚だけが頼りだ。

あっという間にスタート地点はもぬけのからに。
僕はすぐに次のチェックポイントへ向かった。

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選とは違う圧倒的な雰囲気。選手たちの顔に笑顔は無く、みんな前だけを見ている。
もちろんルールも予選とは異なる。
最低4枚のマニフェストをこなし、5枚目以降は下のタイムの選手は少しづつ足切りされていく。
最終的に残れる選手は20名程度、しかもこなさなければならないマニフェストの数は12枚。
この数は決して甘いものではない。
時間にすると約3時間くらいだろうか、かなりの持久戦になる。
もちろん体力だけで勝てるものではない。


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ェックポイントで待ち伏せしてカメラを構える。
そこに現れる選手たちのスピードや形相は凄まじかった。

「速い。。。。」予選とは格段に違う圧倒的な速さなので、
最初は至近距離でシャッターを押すタイミングが掴めなかった。

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度あがったように思えた雨も、再び選手たちに負けない勢いで降りだす。
しかしながくは続かず、あっという間に止んでしまう。
そんな気まぐれな天候は選手達を否応無く襲い、路面に水溜りが出来て滑りやすくなってしまい、
とても走りやすいコンディションとは言えなくなってしまっている。


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は写真を撮りながらもみんなを必死で応援する。
ジュリやタオくん、ダニエル。みんないい顔をしている。
 
雨に打たれながらも、ピックアンドデリバリーを繰り返す。
普段の業務でもそうだが、どんなに大雨が降ろうが預かった荷物を届けなければならない。

国は違っても同じ。外国人選手もまたみんなプライドを持ってゲームに挑んでいた。

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年も世界戦でチャンピオンになるのを目指し続けてきたシノ。彼の走る姿も眩しかった。
写真を撮りながら途中経過を聞くと、他の選手に比べ、
彼がマニフェストをこなすスピードはやはり圧倒的に速いようだ。

無駄な動きが全く無い。今までの経験と悔しさをバネに完璧な動きを手に入れたように見えた。

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しい時間が過ぎていく。
約1時間半くらいたった頃、世界中から集まったタフな選手達の顔にも苦しい表情が出始めている。
しかし何かに取り憑かれたかのように、ただただペダルを回し続けていた。

Text & Photo No.974 モンモン

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